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zoom RSS 四月一日男爵のぼうけん

<<   作成日時 : 2010/04/01 00:37   >>

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 我輩は下戸である。酒はまだ飲めない。

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 どうやって帰ったかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした裏道でゲェゲェ吐いていた事だけは記憶している。我輩はここで初めて酒乱というものを見た。しかもあとで聞くとそれは酒飲みという人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。

 この酒乱というのは時々我々下戸を捕まえて飲ませて潰すという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐ろしいとも思わなかった。ただ彼の酌にのせられてクイッと呷った時何だかフワフワした感じがあったばかりである。

 二杯目で少し辛くなって上司の顔を見たのがいわゆる酒乱というものの見始めであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一普段穏やかで通っているはずの上司の目がギラギラしてまるで鬼だ。

 その後酒飲みにもだいぶ逢ったがこんな片輪には一度も出会わした事がない。のみならず性格があまりに豹変している。そうしてその口から轟々と暴言を吐く。どうもうるさくて実に弱った。これが酒乱の行う絡み酒というものである事はようやくこの頃知った。

 この酒乱の上司と共にまだしばらくは飲まなければならないのかと我慢して坐っておったが、しばらくすると非常な速力で酌をされ始めた。猪口が動くのか銚子だけが動くのか分らないが無闇に眼が廻る。胸が悪くなる。到底助からないと思っていると、どさりと音がして眼から火が出た。それまでは記憶しているがあとは何の事やらいくら考え出そうとしても分らない。

 ふと気が付いて見ると上司はいない。たくさんいた客が一人も見えぬ。肝心の店長さえ姿を隠してしまった。その上今までの所とは違って無闇に暗い。眼をよく開けなければ何も見えないくらいだ。はてな何でも容子がおかしいと、のそのそ這いずって見ると非常に寒い。我輩は居酒屋からいつの間にか裏道の路上に棄てられたのである。

 ようやくの思いで裏道を這い出すと向こうに大きな川がある。我輩は川の前に坐ってどうしたらよかろうと考えて見た。別にこれという分別も出ない。しばらくして吐いたら上司がまた迎えに来てくれるかと考え付いた。ゲェ、ゲェ、と試みにやって見たが誰も来ない。そのうち川の上をさらさらと風が渡って底冷えがする。頭が痛くなってきた。吐きたくてももう何も出ない。

 仕方がない、何でもよいからコンビニのある所まであるこうと決心をしてそろりそろりと川沿いに下り始めた。どうも非常に苦しい。そこを我慢して無理やりに這って行くとようやくの事で何となく親しい灯りのある所へ出た。

 ここへ這入ったら、どうにかなると思って自動ドアから店内にもぐり込んだ。縁は不思議なもので、もしこのコンビニがなかったなら、我輩はついに路傍に凍死したかも知れんのである。一樹の蔭とはよく云ったものだ。このコンビニは今日に至るまで我輩が上司の酒に付き合わねばならぬ時に胃腸薬を買う際などの世話になっている。

 さてコンビニに入ったもののこれから先どうして善いか分らない。そのうちに目の前が暗くなる、頭は痛い、気分は悪し、また吐きたくなってくるという始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく悪酔いに効きそうな物を探してゆく。今から考えるとその時はすでに二日酔いの状態であったのだ。

 ここで我輩は彼の上司以外の酒乱を再び見るべき機会に遭遇したのである。第一に逢ったのが酔っ払いのおっさんである。これは前の上司よりいっそう乱暴な酒乱で我輩を見るや否やいきなり胸倉を掴んで表へ引きずり出した。

 いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に任せていた。しかし吐き気がするのと寒いのはどうしても我慢できん。我輩は再びおっさんの隙を見てコンビニへ這い戻った。すると間もなくまた引きずり出された。我輩は引きずり出されては這い戻り、這い戻っては引きずり出され、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを記憶している。

 その時におっさんと云う者はつくづくいやになった。この間おっさん達のことを掲示板でコケにしてこの返報をしてやってから、やっと胸の痞が下りた。

 我輩が最後に引きずり出されようとしたときに、このコンビニの店長が騒々しい何だといいながら出て来た。バイトは我輩を引っ張って店長の方へ向けてこの人がいくら引き離しても引き離しても酔っ払いに絡まれて来て困りますという。

 店長は苦々しい顔をしながら我輩の顔を眺めておったが、やがてそんなら警察を呼ぼうといったまま奥の方へ這入ってしまった。店長はあまり自分の手を煩わせぬ人と見えた。バイトは気の毒そうに我輩を介抱した。かくして我輩はついにこのコンビニを行きつけと極める事にしたのである。



−−−



蛇足

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四月一日さんちのタマ


 我輩は猫である。名前はタマと付けられた。我輩に配慮して主人はこの部屋で煙草を吸わない。いまはベランダに出ている。冬の最中でも寒風に耐えてまで煙草を吸わねば気が済まないというのは気の毒でもあり莫迦莫迦しくも見える。

 煙草を吸い終って、主人が書斎に入ってパソコンを立ち上げると、いつの間にか疑淫(ぎいん)先生のメールが来ている。

 「新年の御慶目出度申納候。さて此度、青少年を対象とした図書類のあり方について御意見を求め度候。我が部会に於いては、青少年を性の対象として扱う図書類及び青少年に不適切な図書類に関する論点と云う事で、実際にいろいろな具体的な図書が今、如何なる事になっているかという実態を見て戴きながら、健全育成審議会の会長、其れから、出版倫理協議会の議長のお二方よりヒアリングを行いまして候。ヒアリングの後の質疑、意見等を戴きました結果を資料1としてまとめて御座いまして候。……」

 「資料1は『青少年を性の対象として扱う図書類及び青少年に不適切な図書類に関する論点』で御座候。資料2は『不健全図書、有害図書の指定方法について』で御座候。資料3は『青少年を性の対象として扱う図書類及び青少年に不適切な図書類に関する具体的施策について(たたき台)』という表のもので御座候。……」

 いつも通り、出は真面目だと主人が思う。疑淫先生の意見に不真面目なのはほとんどないので、この間などは

「断固として単純所持を禁止するべきにて候。其は、直ぐ表現の自由、アニメの場合はと云う表現が直ぐ出てきて候えども、表現の自由で守られる法益と児童ポルノによって失われる人権と云うものとの比較を致しますれば、それは表現の自由という部分が大幅に削られて構わない、そう云う比較考量は出来る筈で御座いますから、乍憚私は林法務大臣と違って常に個人の意見を言う人間で御座いますので、断固として、単純所持に刑法罰、斯う存候」

と云うのが出たくらいである。真面目というのは恐ろしいものだ。

 「先ず『青少年を性の対象として取り扱う図書類への対応』と云う事で、そして総論ですけれども、中身としては、アニメ、漫画の児童ポルノ的なもの、それからジュニアアイドル誌的なもの、それから、いわゆる本当の法律上の児童ポルノ、斯うしたもの総てにかかる共通の問題として、総論といたしまして、斯うした青少年を性的好奇心の対象として取り扱っている図書類は条例で何らかの規制対象とすべき、又、大人だけが見る事とされていたとしても可許ではないという御意見も御座いまして候。又、出版倫理協議会などによる自主規制が働かない部分があるということが分りましたので、行政が何らかの関与を、当面出来るところからやっていくのがよいのではないかという御意見が御座いまして候。……」

 なるほど、あいつの事だから御意見に振り回されるのに忙しいに違いないと、主人は腹の中で疑淫先生に同情する。

「青少年に見せてはいけないものと、青少年が中に描かれていることで悪影響があるもの、こういったものを分けるべきであると云うことで、特に後者のほうがより青少年の性的搾取を伴うから、或いは助長する点で害悪の程度が高いと云う御意見が御座いまして候。又、児童ポルノを議論する際には、表現の猥褻性ではなくて、性虐待の問題として可考であるという御意見が御座いまして候。又、幼児の性表現を描いた漫画、ジュニアアイドル誌が、規制を掻い潜っていると云うよりも、抑々こうした図書類に対する規制が無いのが問題であると云う御意見が御座いまして候。……」

 そろそろ例の通りになって来たと主人は無言で苦笑する。

 「又、健全審の会長からは、指定図書類という形には今なっていなくても、子供たちに誤った性のイメージを植えつけるもの、又、肉体、精神両面から暴力的なものは何らかの対策をとるべきではないか。特に小中学生向けの図書と云うのであれば、保護者の気持ちもあるからということで、内容とか表現により、推奨下限年齢などのレーティングなど自主的な配慮の検討をしてほしいという話が有之候。……」

 うるさいな、と主人は読み飛ばす。

 「アニメ、漫画における所謂児童ポルノ的なものですけれども、此も実在しない青少年の性行為等を描写していても何らかの規制が必要ではないか、但し、単純製造、単純所持を直ちに刑事罰の対象にはしないとか、残虐な画像に限るなどの条件を課すことも検討すべきであるという事にて候。……」

 別段規制するにも及ばんさ、と主人はテキストに返事をする。

 「健全審からは、児童を性的対象として扱うものに就いて、少なくとも不健全図書の指定基準に加えてもいいのではないか、大人に対する閲覧、販売を如何するかというのは議論が分かれるけれども、業界の何らかの自主規制を求めていくべきということで有之候。……」

 まだ不健全図書だとか自主規制だとかを振り回している。失敬なと主人はちょっとむっとする。

 「実在しない児童について、それが如何なのかという議論があると云うことですが、一般的に女性蔑視とか、この表現とか、斯ういうものは女性を蔑視していると云うことで、かなり糾弾されたり指摘されているのに、子供だと、子供が大人に凌辱されたり、性的に扱ったりしているものが、児童蔑視というのも変ですけれども、十分、児童の人権とか人格を否定するものであるので、社会として、そう云ったものは糾弾していく、おかしいという姿勢を示すのは当然だと愚考致候。何故子供だけ、特定でないとそう云ったものが許されるのかというのが全く理解出来兼候。女性蔑視、それと同じだと愚考致候。……」

 実在しない児童と人権の問題なんぞが出てくるのか、と主人は、あとが読みたくなる。

 「児童ポルノの如きものがあるから幼児に対する虐待的なものが増えるのか、増えないのか、データが有るのか、無いのか、エビデンスを示せみたいな議論が必有之候。此に関しては警察で、斯う云うものがあったからと、奈良の事件などはそうなのですが、其に刺激されてやったということがあることは事実で有之候。 統計的に、こういうものがあるから増えたという立証は、データとしてはそんなに明確には無いんだということなれども、無いから影響していないというのも間違いだと愚考致候。只、一つだけ、そう云うことに消極的な学者の世界でも判然しているのは、亜米利加の研究でも、こういう性のことで、女性とか子供は虐待されると喜んでいるのだという種類の描写、これは明らかに助長するということは判然している。だから、これは禁ずるべきにて候。此はほぼ異論がないのだと存候。……」

 うそをつけと主人は打ち遣ったようにいう。

 「あるところから先は水かけ論になってしまうのですが、最後は、法律の世界では常識で、こういうものがあったら増えるという人が多い感じがあれば法的に禁止するのは当然にて候。その時に統計データがなければ禁止できないというのはナンセンスだと愚考致候。……」

 声の大きいものや力の強いものが自分で勝手に問題を大きくしているのじゃないか、と主人は毫も賛同の意を表しない。

「児童ポルノという意味では、本人がいないのだから法益侵害がないと釈明致候。片一方では、社会公益、法益に対する罪で猥褻だというと、性器が描かれていないのだから猥褻ではない、だから売っていいのだと弁明致候。然しこれは18歳未満に売っていいか如何かという問題よりは、世の中で斯様なものを販売することを許していいかと云う問題で、そうすると、今、取り締まるというか、ツールとしては18歳以下でやるしかないのですが、抑々そういうものを広く売る権利があるという主張は無之ような気がするのですけれども、その辺のところが今後一つ課題になっていくかなと存候えども、此は漫画家集団の虎のしっぽを踏む行為で有之故、此は大変慎重に致さざる可らずと存候。只、本質はそういう事だと勘考致候。……」

 何が虎のしっぽだ、馬鹿なと主人はすこぶる冷淡である。

 「資料3の児童ポルノ、実在しない児童への描写という事ですけれども、児童に対する性行為という事で考えられていないのは、子供に対する人権ということだと存知候。……」

 人権は余計だ。何もそんな無茶な飛躍をしなくても済むと主人はつぶやいた。

 「描写されている児童は、どの子供も、描かれている児童となり得るものなので、特に性行為の場合は、相手との了解ということを考えて見ますと、幼い子供の場合は、性に対する意味とか理解度が著しく欠けていると思うので、そういう子供に対して、大人と同じような考え、普通の相手と同じだと考えること自体が非常に配慮を欠いたものだと愚考致候。本来してはならないものだという、それが児童に対する人権ということで、その部分が著しく侵されているのではないかと勘考致候。だから、子供を対象とした、漫画であっても、それは等しく実在しない児童ではなくて、どの児童であってもそういう代表となり得る可能性があるのでやってはいけないと考えていきたいと感じた次第にて候。……」

 また人権か、失敬な。そういう代表となり得るとはよく言ったものだ。

「従来は人格を否定すると云うと、実在する人たちの事に限って議論しているところが強すぎて、考えてみますと、漫画で描かれた女の子にはみんなが当てはまるので、当てはまる全児童の人格を否定するという捉え方が非常に弱かったと存候。……」

 何を言い出すのかと主人は驚く。

 「幼稚園児と性交して、それを写すことが、被害者がいないからいいとか、性器が詳しく描き込まれていないからいいみたいな議論というのは、どう考えても違和感が有之候。12歳未満であれば刑法的にも強姦罪には当たり候。それを漫画にして、それは表現の自由なんだと弁明し、そこにカタルシス理論なんかがくっついてきて、漫画があるから自分たちはやらないんだという議論は如何考えても首肯し兼候。もう一つ大事なのは、そういう漫画は、幼児は喜んでいると書いてあることにあり候。これは社会学的な児童のことをやっている人たちも、それは困る、まずい、これは助長すると仰られ候。」

 助長するなら既に主人は女児を襲って刑務所にでも入っていそうなものだ、と我輩は主人の趣味で装われた書斎を眺めて思う。こう見えても我輩の主人は一応大人だから、漫画に描かれていることを真に受けて現実でやってみせるというような事はせぬようだ。実際の子供がそんなことで喜ぶものか。何の理性も常識も己の考えも持たず人の声に左右される阿呆と思われては猫としてもさすがに癪である。

 「規制とか法律というのは、公共の福祉の全体の、国民全体にマイノリティとマジョリティがあると存候、マイノリティに配慮しなくてはいけないということは当然なれど、それのプラスとマイナスが相反する場合が多く有之候。そう云ったときにどっちをとるのかと云うと、全体の福祉と云うかプラス、それをとっていくと云うのが、行政というか、全体のスタンスではないかと存候。……」

 それはそうかもしれぬが、何か怪しい。正論や大義というものものしい石碑を建てればその下では、果敢ない草花や虫たちが潰されて死ぬるものだ。

「此前も感じたのですが、出倫協の方が仰った、文学でこういった風になっているから漫画もいいのだと云う件、漫画と文学は全く違うと存候。……」

 はてねと主人は急に熱心になる。

「アニメ、漫画と言っているので、文学の世界で如何いう表現が認められて、世界的な作家が如何というのは全く無関係にて候。今回はアニメ、漫画に特化しているので、文学として性表現が如何のこうのという事と全く違うと存候。そこは分けて、それは違うと判然言えると申上候。文学の問題を、アニメ、漫画の問題に持って来るのは、此前も不合理に思い候あいだ、それは違うと存候。…」

 なるほど小説と漫画との間には確かに違いはあるに相違ない。然し主人は疑わしそうな顔をする。

「細かい議論が多々あると存候えども、何故斯様な人の事までそんな風に考えなければいけないのかと疑問を持ち候。……」

 疑淫先生はなんだか感情的になっている容子だ。

「特にこの問題は、子どもの権利条約とか人権とかをなされていると存候。先進国、ほかの国はちゃんとそれに倣って、子供の人権とか権利とかいろいろなものに配慮して、法規制や条例とかがある現実の中で、日本だけがそういうことに配慮しすぎて進めないというのは非常に不思議なりて候。……」

 また人権か、癪に障る奴だと主人が思う。

「細かい議論も大事なれど、そういう団体の方たちに対する説明とか調査データもそうなんですが、極論を言うと、示す必要もないくらい当たり前、正論でガンと言っていいのではないかなと、そのくらい強く存上候。……」

 調子が随分と乱暴になってきている。主人は呆れた顔をしている。

 「例えば児童に対する児童ポルノの愛好者の人たちが児童に悪影響を与えるとか、漫画のひどいものが出ているといったら、その人たちはある障害を持っているんだというような認識を主流化していくことはできないものかというのを、お話を聞いていて愚考致候。……」

 何だか妙だなと首を捻る。

 「漫画家の方たちが凄まじい議論を持ってきて、何とか法制化するという人たちに対して攻撃をするということだったんですけれども、如何考えても暴力で、エビデンスを出す時間もない、必要もないぐらい暴力であると存候。……」

 頭に血が上ってしまっているのではないかと心配になる。

 「人権という言葉にくるまってしまって、芸術性のある美しい女体だったらいいんじゃないかとか、結局曖昧になってしまい候。子供の人権って何か、子どもの権利条約は何と言っているかというと、世界の子供たちが安心と自信と自由を持って未来に夢を持てるようにというような具体的なことで有候。子供の人権侵害をしたり、子供に暴力を振るったりする人たちに対しての社会の認識をもっと作っていき、保護者の人たちも毎日、子供たちを守ることができるような具体策も出していく必要があると思い至りて候。」

 人権などを持ち出してくるからわけがわからなくなるのだ、と主人は不愉快そうな顔をする。

 「刺激とか好みとか、髪の毛の長い女性が好きか、髪の毛の短い女性が好きかと同じようなレベルで語られているのが、親としては本当に許さざる可らずと存候。子どものアニメだったらいいとか悪いとか以前に、この国は子どもたちを見殺しにし候。此を許していることで、子供たちの精神死、社会死状態を助長していくことになりかねないと危惧致候えば、対策論の中に、そういった障害、認知に対して障害がある、感性だけだったら、暴力だということがわかっているのであれば、『証拠もないのに』という議論を突破できるような対策も考えていきたく存候。……」

 力を持った者が証拠も無しに議論を突破するとは穏やかでない。

 「性に対する誤った認識を抱かせることを防ぐために、正しい認識は如何やって持たせたらいいのかというところも、頭狂都がリーダーシップをとって作っていっていただきたいと存上候。草々不備」

 何だとうとう担がれたのか、あまり書き方が真面目だものだからつい仕舞まで本気にして読んでいた。ここが肝腎なのじゃないか。親が躾けず、気に入らないものを権力者に潰してもらえれば子供は正しく育つなんてあるものか。

 新年匆々こんな悪戯をやる疑淫はよっぽどひま人だなあと主人は笑いながら云った。



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エイプリルフールのジョークとして読んでいただければと思います。

半分冗談、半分本気。


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参考


青空文庫

 吾輩は猫である 夏目漱石
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/789_14547.html



第28期東京都青少年問題協議会 第8回専門部会(PDF)
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/28b8giji.pdf


−−


蛇足の方が長いけれども、蛇は頭から下は足だと思えば…。


|ω・`)ノシでは…

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
漱石にあやまれ(笑)

解ってはおりましたがフレさんの頭の中、くれいじぃ。
漱石、お好き?
さぶりーな
2010/04/01 20:59
あやまるものか( ・ω・)q
うぇるかむとぅでぃすくれいじぃたいむ。このいかれた…

漱石お好きです。読んだのだいぶ昔なので内容ほとんど忘れてしまってますけども。猫と坊ちゃんはぼろくなったので文庫で買い直しました。

そういえば新潮文庫のYonda?clubは冊数少なくて済むようになりましたね。前は100冊買わなきゃ一番上の景品もらえなかったけど今は50冊。文豪リストウォッチは人気なかったに違いない。

漫画でやってくれればあっという間に溜まるんだけど…。
Flerov
2010/04/01 21:23
この記事を読んで、悟りが開けた気がします。
流石です、ありがとう先生。
そういえば「流石」って言葉は漱石さんが作った言葉でしたっけ。
相変わらずの達筆さに知的センスを感じずにはいられません(笑)
先生に言いふらしてやる。
ぶつだん
2010/04/02 03:11
何か善からぬ悟りではないかと危惧致候( ・ω・)

僕もうろ覚えだったのでちょろっと検索してみたのですが、漱石作ではなくて、流石の語源になった故事・熟語から漱石という名を取ったということ…なのかな…?

名作のパロディというのも虎の威を借りてしまっているような気がしたけど、むしろ虎の張りぼてを被っておどけて、馬脚を露わしながら笑いを取るのが目的だからきっとこれでいいのでせう。先生もたぶん笑ってくれるにちがいない。
Flerov
2010/04/02 13:28

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