ふたこぶくじら

アクセスカウンタ

zoom RSS 眠れぬ夜の無駄話

<<   作成日時 : 2011/10/05 20:44   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

画像



むかーしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました…

ある日、おじいさんは山に竹取りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。おじいさんが竹を取っていると、薄暗い竹林の中、節と節の間がぽうっと光る竹を見つけました。不思議に思ってその部分をえいやっと割ってみると、中にはかわいらしい小さな女の子が、頭を抱えながら座っておりました。

「あっぶね!鉈あっぶね!」

と女の子はたいそうびっくりした様子でした。あまりにもかわいらしかったため、おじいさんはその幼女を攫…もとい、保護のため家に連れて帰りました。

いっぽうそのころ川で洗濯していたおばあさんは、川上から大きめの桃が流れてくるのを見て、これは美味そうだと思い拾って持ち帰っておりました。おじいさんが来る前に食べてしまおうと、さっくり包丁を入れてみると、中から小さな男の子が元気に飛び出してきました。

「あっぶね!包丁あっぶね!」

と男の子はたいそうびっくりした様子でした。おばあさんもたいそうびっくりした様子でしたが、素数を数えて気を落ち着けました。そうして、子供がいない夫婦だったため、これ幸いと自分たちの子供として育てようと決心しました。

ちょうどそこへ帰宅したおじいさん。おばあさんが男の子を抱えているのを見て、あぁこいつもどっかから拾ってきたなと思いました。一方おばあさんは、おじいさんが女の子を抱えているのを見ると、まさかとうとう子供のいないさびしさのために人攫いになってしまったか、あるいは幼女趣味をこじらせたか、それともあるいは隠し子か?と、一瞬のうちにおじいさんに対して様々な疑いをかけました。

事情を説明し合った二人は、なんとかお互いの話に納得しました。でもその後おばあさんは、念のため山に入って件の竹を確認してきました。竹はまだ光っておりました。よく探して見ると、さらにその竹からは輝く金がたくさん出てきました。だから光っていたのですね。当然の如く、おばあさんはそのお金を持ち帰りました。おじいさんには内緒です。

画像


おじいさんとおばあさんは、二人に名前をつけてあげようと思いました。まず男の子は、桃から生まれたから桃太郎という名前にしよう、ということに決まりました。安易な命名ですが、それが二人のセンスでした。時代もあったでしょう。それを目にした女の子は、竹から生まれたから竹子、などという安直な名前にされては大変と、「わたしの名前はかぐや姫と言います」と、自分から名乗り出ました。幼いころから賢い子だったようです。

桃太郎とかぐや姫はすくすくと、本当にすくすくとあっという間に育ち、またたく間に思春期くらいの美しい少年少女になりました。しかもその辺りで成長は、それまでの足早に過ぎ去った時を取り戻すかのように、いったん停滞します。たまらないですね。何が。おじいさんとおばあさん(と書くのはめんどくさいのでジジババ夫婦にしようかな。あ、老夫婦でいいのか)は、赤ん坊を育てる手間が少なくてたいへん助かりました。農作業の手伝いもしてくれます。

画像


さてそんな年頃にもなると、桃太郎とかぐや姫はお互いを異性として意識するようになり始めます。とくに二人は、小さいころから一つ屋根の下で一緒に暮らしていたとはいえ、あっという間に成長してしまったため、きょうだいの意識も薄かったのでした。

特に男の子である桃太郎は、まばゆいばかりの若さと美しさ、それに知性も兼ね備えたかぐや姫に日々悶々としてしまい、そんな己の邪心をふりほどくように、剣の修行に入れ込みました。やっとう、やっとう。剣の腕を磨く、棒を振るう、己の剣を磨く…己自身の剣…すなわちそれは…?…もはや自分の名前の桃にすら何かやましい響きを感じてしまうほど頭の中は桃色(あぁ、言いたくなかった)思春期な少年桃太郎なのでした。…がんばれ。

いっぽうその頃かぐや姫は、たくさんの書物を読むようになり、やがて当然のように架空の物語にのめりこみ始め、恋愛モノへの憧れを悪くこじらせ、殿方と殿方が殿方同士であんなことやこんなことを、あれいけません、そのようなことまで…といった妄想をたくましゅうするようにもなってしまっていました。でももちろん、年頃ですから、美少年の桃太郎にもそれとは違う意味で心惹かれておりました。

やがて、その奇妙な生い立ちゆえに何か天賦の才を持っていたのか、またたく間に免許皆伝となった桃太郎は、市井の人々を苦しめる鬼を退治に行ってくる、と老夫婦に告げました。誰かが…誰かが起たねばならぬとき!誰かが行かねばならぬとき!今、この平和を…壊しちゃいけない!みんなの未来を…!桃太郎はいつしか、島本和彦キャラばりの熱血漢になっていました。そんな桃太郎を見てかぐや姫は、ちょっとうざくなってきたかな、と思いました。いや好きなことに変わりはないのですが。

画像



意志の固い子だからこれはもう止められまい、と覚悟した老夫婦。可愛い子には旅をさせよ。人は誰でも幸せ探す、旅人のようなモノ。獅子だ、獅子だ!お前は獅子になるのだ!おばあさんは桃太郎の旅立ちのために、業物の剣や見事な鎧など、いっぱしの剣士としての装備を調えてあげました。ここでそうびしていきなさい。

おじいさんはそんなお金がどこから出てくるのかと不安になりました。もちろんお金の出所は、おばあさんが竹林で昔ひそかに拾った金です。かぐや姫のために大量の書物をそろえることができたのもそれ故です。実は未だに探せば金は出てくるのですが、おばあさんはそのこともおじいさんには隠し通していました。

旅立ちの日の前夜、桃太郎とかぐや姫は家からちょっと離れた場所で、二人して月を眺めておりました。老夫婦はすでに就寝しています。ちなみにその頃桃太郎とかぐや姫は、10代後半くらいの容姿に成長しておりました。

「かぐや姫…」

「はい?」

「もし無事に帰って来ることができたなら…その時は…」

「!……はい…」

「その…あ…あの……
…いや…なんでもない…うん…い…行ってくるね…(あああ言えなかったぁぁあ!…あなたといると月が綺麗ですね、とかごまかしとけばよかったか…?いや…寒いよな…)」

「はぁ…(まだまだヘタレね…)」

画像


どうやら不純なんとか交遊な展開にはまだならない様子です。ちっ。島本(風)キャラの悪い癖が出たようです。いや、危険な展開を回避したのです。よかった。うん。そもそも不純じゃないですわね。純だからこそ。…いや、どうでもいいですね。ええ。いいよもう。どうせ僕はあれですよ。既に魔法使いですよ。25歳説を信じています。そもそも(そもそも?)、もしこの世がファンタジーな世界だったなら、男の子のなりたい職業のトップは魔法使いだったと思うんですよ。戦士とかじゃなくて。なぁそうだろみんな。

とにかく桃太郎は鬼退治に出発しました。おばあさんはきびだんごを作って持たせました。お金があるのになんでそんな粗末なものを、と思いますが、実は団子の中には路銀としての金がしっかりと包み込まれていたのでした。「そんな金どこにあったんだ!?」と騒ぎそうなおじいさんを欺くためのフェイクです。

桃太郎はその後、幾人かの仲間と出会い、別れ…この辺は話すととても長く熱くなってしまうので、非常に惜しまれるものの省略を致しますが、無事、鬼を成敗して戻ることになるのでした。ちなみに最終的に残った仲間は、犬のように忠義に篤く情にも厚い、仲間を思いやる心を持ち剣に優れた浪人の八功、猿のように俊敏で、狡猾なところもある有能な忍者の鎖助、それから雉撃ち、いや雉に限らずヒグマでも難なく仕留める、無口で無頼な銃の名人、又義の三人でした。おお…いいキャラだ。お話が作れそう。実際かぐや姫はその後、鎖助×桃太郎、又義×八功で本を作りました。異論は認めます。

画像


さて凱旋した桃太郎を待ち構えていたのは、かぐや姫を月の世界に連れ戻さんとする月の使者たちでした。そして彼らは「死者」たちでした。これはダジャレではありません。月の世界は、月の民によるあまりに高度に発達した科学技術とそれを乱用した戦争により、生き物の住めない荒廃した世界になってしまっていたのです。YouはShockな世界よりさらにひどい結末。救世主も覇者もいませんでした。そんな戦争のさ中、滅亡を覚悟した月の王は、せめて愛娘だけでもとかぐや姫をいくばくかの財産と共に地球に転送したのでした。

しかし月の民が滅亡した後、死者たちの霊魂は月の科学技術が作り出したムーンストラッ…おっと、月○条例に引っかかってしまうところでした。とにかく、そういったナノテクノロジーみたいなものにより、実体を持った霊体として、なんというかゾンビ化したような感じで復活したのです。

そして、死者たちは月の民で唯一生身の体で生き残ったかぐや姫を連れ戻し、その細胞からクローンを作ることによって月の民復活を企んだのでした。しかしその方法ではかぐや姫の肉体はばらばらになって死んでしまうらしいのです。その上、月の死者たちは地球を、その中でも民俗が似通っていた日の本の国を乗っ取ってしまおうと目論んでいたのです。

そうはさせじと、かぐや姫に惚れていたお大臣たちの住む都から大軍勢が送られてきました。鬼と戦っていた桃太郎のおかげで、都の軍勢は鬼退治に向かわせる戦力を月の死者との戦いに向けることができたため、かろうじてかぐや姫を月に連れ戻させるのは防いでおりました。しかし月の死者たちが切り札であるところの巨大ロボット、ダイナゴンを投入してくるとさすがに持ちこたえきれず、壊滅の様相を呈してきていました。

画像


もちろん桃太郎もかぐや姫を守るために都の軍勢に加勢します。そうしてここで、とあるきっかけによって桃太郎とかぐや姫に秘められた力が覚醒いたしました。実は桃太郎はかぐや姫と同じく、転送された月の民の子供だったのです。たまたまかぐや姫は竹に、桃太郎は桃に送られたというだけのことです。

しかも彼は、暴政を振るう月の王に対して謀反を起こした、レジスタンスのリーダーであった者の孫だったのです。話せば長くなりますが、そのリーダーはとある有名な月の老剣士でした。月の民が本来持つ魔法に似た力を鍛えることを疎かにし、科学技術に傾倒する世を憂え、その力に溺れる王族に異議を唱えていたのです。恥ずかしい妄想?うっさいうっさい。中二病とか言う子は悪い子。

画像


月の民が持つ摩訶不思議な力を目覚めさせた桃太郎とかぐや姫は変身し、必殺技で死者たちをあるべき姿(成仏)に戻しました。その技の名は、ムーン・ヒーリング・エスカレーショ…とかなんとか。

画像



で、えーと、それから…えーと…

……

めでたし、めでたし。


画像



緊急地震速報こわかったよぉぉおお。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おぉ〜 
幼女とおにゃのこキタ――(゚∀゚)――!!
おばーさんが妙に色っぽいのも.。゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!!
その上BLまで (*´Д`)ハァハァ (派生させてくれww)
フルコースですごすぎたww 妄想が更なる妄想を作ってますなぁ。。。

http://www.youtube.com/watch?v=8HJDevrzDfo
関係無いけど、これ思い出した〜。
かみーゆ
2011/10/06 14:47
おばーさんが…!?(´・д・)
幼女むずかしいです。これじゃだめだと思いながらも描けませんでした…。もっとかわいく描きたかった。お話も…まあ、布団の中で考えた妄想ということで…ぼそぼそ。
BLもどんなものだかよくわかりませんな!お手本を見せてくだされ!

なにその動画!一枚ごとなにかツッコミたくなるような絵。よく知られてる昔話は物語の骨格だけが知られてて、隙も多くてアレンジしやすいのでどこまでもバカになってゆくのでせう。もう龍角散のど飴食べれない。
Flerov
2011/10/07 08:06

コメントする help

ニックネーム
本 文
眠れぬ夜の無駄話 ふたこぶくじら/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる