ふたこぶくじら

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<<   作成日時 : 2013/01/22 22:38   >>

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現から夢へ

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 それっぽくならないなぁ……。


−−−


 逃げてみたら逃げられなかったでござる。

 人は逃げる。小説、漫画、映画、昔話、あれやこれやの物語。物語は人の祈りのかたちだ。それは逃避にほかならない。およしなさいな、神に祈るなんて。あまりにも体のいい逃げじゃなくって?

 しかしながら、逃げることは戦いのひとつのかたちである。闘争と逃走が同じ音なのは故ないことではない。偉い人の、三十六計なんとかとやらの例もある。よくしらないけれど。

 次の戦いのために逃げようなどとは全くこれっぽっちも考えず、もうあんなところ行くもんか、ゼッタイに、ゼッタイにだ、と泣いて泣いて泣きじゃくりながら足がもつれてすっ転んで泥にまみれて息切らせながらひたすら逃げる。

 それでも、どうにかこうにか一息ついたところで、いやそれからさらにしばらく無事に過ごしたところで、人は、なんか、もっかい戦ってみようかな、とふと思うものかもしれない。喉元過ぎればなんとやら、その気はなかったのにいつしかその気になり、いくさばに舞い戻らないとも限らない。


 だから今はまだ逃げる。隠れる。潜む。ひどく、ふかく、落ち込んだ。もう立ち直れないのじゃないかと思った。松の枝振りがいい感じだった。調べてみたところ、どうやらあれが結局いちばんよさげな方法らしい。

 そうして、気が付いたら飯は食うわよく眠るわ、なんとなく復活しておった。思えば過去に何度も経験したように、打ちひしがれてはなんとなく立ち直っておった。めでたしめでたし。


 まだだ。まだどうもだめだ。腹に力が入らない。追手が追ってもいないのに逃げている。追手が追っておってのお……。でも何かしらが追っている。やつらの影は永遠に消えない。逃げられないことを知る。

 逃げている人々はみな仲間だ。しかしみんなてんでばらばらの方角に走り去っていくものだから、協力すると言うことが無い。それでも、どこかでかくまってはくれないかと思う。思い、そしてやっぱそれは厄介だ、と考え直す。たとえば落ち武者の里めいたものがあったとしても、やっぱりそこでは逃げるものと追うものが出てきてしまうのじゃなかろうか。そうじゃないかしら。いやな話ね。

 一度逃げたものは永遠に逃げ続けなければならない。まだまだ、まだ逃げるものはあるぞ。この世は逃げなければならないものばっかりだ。楽しみだ。


 なんか書こうと思ったらやっぱり碌な事書かない。逃げることについて更に考察を重ねなければならない。でも疲れてぐったりしたから、癒しと言う名の逃亡先を求めて、僕はヘッドホンをつけた。音声ファイルをダブルクリック。


 『こーんばんわー』


 媚を売るような、幼い少女の声。しかし実際の少女はそんな声色では話さない。知ってる。そんなことは知ってる。だがしかし、それでもその世界に入り込まねばならぬのだ。どこまで逃げられるのか、試されている。催眠。音声。いけるか? いけるのか? 今こそ燃えろ、おれの小宇宙よ。めざめろせぶんせんしず。妄想と、脳と、現実と、身体とを、燃やし尽くすのだ。この世から消えんばかりに。


 『わたしのこえはきもちいい。そうでしょ?』



 灰。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
フレサンちょっと気が向いた時にスカイプ立ち上げといてくれないか!
けんT
2013/01/23 21:56
灰( ゚ν ゚)
Flerov
2013/01/23 23:01

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